札幌モンスーンウェディング~1回目2002年11月02日 10:45

劇場入り口

8月に渋谷の文化村で上映開始してから4ヶ月ほど待っての北海道上陸です。
「またすなよ…」と思いつつも、以前に購入したサントラで予習をしてから劇場に望みました。

11月2日は朝から雪。渋谷の文化村でのクソ暑い夏なんぞ忘れてしまうほどの寒さで、もう冬なんだなと季節の移り変わりを実感しました。
とはいっても、これからクソ寒くなっていきます。この時期が札幌の冬の始まりです。

10時半すぎに劇場に入ると全然客が居ないのよ。私を含めて4人しか居なかったので、ほぼ貸切状態。
文化村ル・シネマでの満席の連続した状況を覆す閑散振りでした。私の中では予想済みだったので驚きもせませんでしたが。

上映開始して、オープニングはのっけからアニメーション。エンディングロールもアニメーションなのですがキャラクタが動くアニメーションではなく、ラインアートに近いアニメーションです。国内の公式ページそのまんまでしたね。(笑)>

ストーリとして要はインドの姉ちゃんの結婚にまつわる一連のエピソードという都会ではありがちな話の筋なのですが、結婚の話には本人以外のカップルも自然発生するというお約束もあったりします。その中で、使用人の姉ちゃんと結婚式のコーディネータのひげ兄ちゃんが恋に落ちてしまうエピソードが非常に良く出来ています。主役の結婚する姉ちゃんの話を食うぐらいで、真の主役はコーディネータのひげ兄ちゃんだといっても過言ではありません。

結婚直前の姉ちゃんが前彼のことが忘れられずに夜中に前彼と会うエピソード、そして隠し事はいけないと、前彼にあったことを勇気をもって結婚相手に告げるエピソードは、もし私が花婿役だったらするであろう対応とほぼ同じ対応をしてくれたので、この映画に対して親近感を持ちました。安心してみていられます。

インドの映画では娯楽映画と芸術映画とに大きく区分されて、この映画は娯楽映画にある「歌や踊りだけで独立したのシーン」のない芸術映画の部類に入ると思いますが、結婚式で出席者みんなが音楽に合わせて踊るシーンは、まさに娯楽映画のダンスシーンのようで、サントラで予習したせいでしょうか、思わず私も座りながら上半身は踊りだして、しまいには小さな声で歌ってしまう始末。しっかり娯楽映画の要素がふくまれており、エンターテイメント性の高い楽しめる映画になっています。

Biwi No.1でおなじみの「♪チュナリ・チュナリ」と、雨の中で結婚式の出席者がバングラで踊りだす「♪アジャ・ナチレー」はノリノリの曲なので、劇場がすいてるときはぜひとも手だけでも踊ってみませんか?楽しいですよ。

自宅から映画館に行くとき、外は雪だったので大通り公園から地下街をあるくことにしました。地下街では菊の花がずらっと並べられているので何かとおもったら、「菊まつり」というイベントで道内各地の園芸家の作品を地下街全体に展示してあったのでした。

映画を観た後にまったり菊を鑑賞しましたが、菊の美しさに魅了されっぱなしでした。
菊の花の盆栽があるなんて、今日初めて知りました。自分の無知振りを発揮する良い機会であると同時に、菊の花ひとつとっても本当に奥深いものを 感じました。

映画の中で、結婚式場を飾る花としてマリーゴールドが出てくるのですが、菊の花がそれに何となく似ているので、地下街を歩いていると映画のことを思い浮かべてしまいます。

菊の花を観賞した後、タージマハールで昼飯を食って帰宅しました。 思ったより面白い映画だったので、休日は必ず1回は観るつもりでしたが平日も仕事の帰りに観に行こうと思います。夜の上映が7時台とうのがあることだし。